
自社製品愛用者の“リアル・ドキュメンタリー”が、社員の顔を上向かせる【大手メーカー】
課題・導入背景 | :顧客体験価値を高めたい。しかし大企業(メーカー)ゆえに、社員や部署間での想定ユーザー像に乖離があり、また実際の多様なユーザーの姿や使用シーン、商品との関わり方が見えていない |
目的 | :最も情報量とインパクトの大きいドキュメンタリー映像により、UX(顧客の体験価値)を向上させるための「ユーザーの声」を社員に鮮明に体験させる |
対象者 | :行動変革プロジェクトの参加者(若手・中堅) |
効果 | :視野を広げ、多様なユーザー像を持つ。自社プロダクトを愛するユーザーの姿をとおして、自社への肯定感が高まる |
すべての失敗の原因
新商品開発の神様と言われた、故・梅澤伸嘉先生は「すべての失敗の原因は、ニーズの読み間違い」と言われてました。「ニーズ」を知るためには「ユーザー」を知らなければいけません。
しかし、直接「ユーザー」にプロダクトを提供する大手メーカーほど、部署も社員数も多く、それぞれの持つ「ユーザー像」に食い違いが生まれがちです。また、カバーするユーザー数(層)が膨大なため、実際の多様なユーザー像のほんの一部しか知らず、気づかないうちに視野が狭くなったり、思い込みに支配されてしまう危険があります。
また、大企業に勤め、程度の差こそあれ「安定」した生活を送っているがゆえに、アクティブな一部を除いて「外」とのつながりが浅く、価値観や発想が小さくまとまっていくといった問題も抱えています。
これらの問題を同時に、クリエイティブに解決するアイデアとして、文殊の知恵が出した答えが「エクスペリエンサー(ユーザー・ドキュメンタリー)」です。
異日常をおくる人の日常という刺激
「エクスペリエンサー」では、あえて世間から特別な存在として映るクリエイターに焦点をあて、密着ドキュメンタリーを制作します。メーカー社員にとって、自分の価値観とは大きく異なる生き方や考え方を実践する存在の生(なま)の姿(日常)。
普段なら、「あの人は特別だから」と割り切ってしまうところを、そこに自社のプロダクトを使う姿があり、自社のプロダクトと共にある生活を目にするからこそ、自身の想定していた「ユーザー像」が揺るがされ、一段も二段もイメージできる「幅」が拡張されます。
同時に、そんな「特別な人」も、自社の製品を愛している姿を知ることで、自分たちのプロダクトや会社への肯定感が高まります。加えて、映像のなかで語られるクリエイターの考えや動機、垣間見える基準の違いそのものが、研修や教材としての価値を備えてもいます。
今回の導入のきっかけ
一年をとおして行われる、若手・中堅社員向け行動変革プロジェクトのサブプロジェクトとして、実施させていただきました。また、単発ではなく、コンセプトは変えずに、数ヶ月おきに制作することで、より多様性があり多角的な刺激になるよう事務局と相談のうえ進めました。
社員への展開も、ただ動画をアップするだけでなく、事務局が感じたことや、視聴時の効果を高める問いや背景情報などを加えたメッセージを都度作成しました。
もちろん、単発での依頼もお受けできますが、大きな取り組みのなかの一つのパーツとして、導入いただくことで、より変革の手助けになると感じています。
新人教育や採用プログラムでも活躍
制作した「エクスペリエンサー」動画は、既存社員の育成プログラムや、社内の変革プロジェクトの一環として活用いただくのはもちろん、新入社員研修や、採用時のプロモーションとしても活用いただいています。
制作・指揮は海外の国立美術大学で映像を学んだプロの映像クリエイターが行います。また、多種多様なクリエイターとの人脈があるからこそ、実現できるサービスでもあります。「エクスペリエンサー」動画を使用しての、研修プログラムも実施可能です。
ユーザー理解、教育、採用、研修といった、動画(リッチ・コンテンツ)の制作と活用は、まだまだ上手くできていない企業が多く、多方面での使用を前提に考えると、実は驚くほど費用対効果が高い投資であることを、まだまだ多くの企業が気づいていません(つまり、チャンスです)。
企業での動画(リッチ・コンテンツ)活用について、興味があればお気軽にお問い合わせよりご相談ください。ご相談時には、過去に制作した実際の「エクスペリエンサー」動画も、可能な範囲でご覧いただくこともできます。